QC検定3級を受験した感想(2021/3)
先日、勤務先の資格取得支援制度を利用してQC検定3級を受験しました。
まだ結果は出ていませんが、自己採点では94/99点だったのでおそらく合格していると思います。
※合格基準は手法/実践の各分野で概ね50%以上合計70%以上の正答率との事。
QC検定についての記事はいくらでも出てくるので、試験の詳細はそちらを参考にして頂いて、、、
ここでは実際に勉強/受験してみて感じた事をまとめようと思います。
・テキストについて
これを買いました。なんか評価高かったので。
結果として、テキストとしてはこれ一冊あれば必要十分です。
注意点を挙げるとすれば、数学B(数列、正規分布等)の知識が無い人には説明が足りないかなと感じます。
ある程度素養のある人を対象にしているのか、ページの都合上説明を省いたのか、、、どちらにせよ、一から始める人には少し不親切かなと。
数学が苦手な人も数学記号に拒否反応を示さず頑張ってみて下さい。計算自体は大した事してないです。
また今回の試験は過去問から出題傾向が大きく変わっていたらしく、過去問偏重の勉強をしていた方は苦戦したようです。
私は過去問をやっていなかったので試験前は不安もありましたが、逆に違和感無く解答できたのかなと。
過去問で問題に慣れる/出題傾向を確認する事も大事だと思いますが、メインは出題範囲をカバーしたテキストで勉強する方が良さそうです。
・勉強時間について
試験3ヶ月前にはテキストを買って半分程度ダラダラと読んでましたが、後半以降含め本格的に勉強を始めたのは一週間前でした。
平日に徹夜して詰め込んだのでなんとかなりましたが、これから受ける人はもっと余裕を持った方が良いです。まじで。
特に上記数学の知識が無い人は3週間以上はみといた方が良いと思います。普段から品質管理業務に携わっている方は1〜2週間でも合格できると思います。
・勉強方法について
合計するとテキストは4回程度読んで、模擬試験は2〜3回やりました。
流れとしては
テキストざっくり2回通り読んで模擬試験→テキスト3回目以降は弱い部分を重点的に読んで、他は流し見(重要)&模擬試験再び
って感じです。
記憶の基本は反復です。1回読んで内容を理解したら、2回目以降は流し見でも良いので脳に情報を入れる事が大事です。正直1回読んで意味が分からなくても、何度か読めば言葉に慣れて内容も入ってくると思います。
試験はマークシート方式なので、選択肢の中から答えを選ぶだけです。
例:
「設定してある目標と現実との、対策して克服する必要のあるギャップ」の事を○○という。
⇨指針/方針/問題/課題/水準
正解○問題
↑知識の無い人からしたら???だと思いますが、テキストを何度か読めば即答できると思います。
ポイントとして、類似の語句は間違えやすいので違いをはっきりさせておきましょう。
例:
課題⇄問題
PDCA⇄SDCA
FMEA⇄FTA
ねらいの品質⇄できばえの品質
課題⇄問題の場合は、
設定"しようとしている"目標なのか、設定"してある"目標なのかが大事です。答えは選択肢にありますので、覚えるポイント(違い)さえ間違わなければ難しい問題ではありません。
また、語句の定義を問われる問題も出題されますが、いちいち全文覚えてたらキリがありません。何度かテキストを読んで文の癖/言葉遣いに慣れておきましょう。
QC七つ道具/新QC七つ道具は必ず出ます。目的と使い方は覚える必要があります。
最初は混乱するかもしれませんが、それぞれに特徴があるのでそんなに難しくないです。
ヒストグラムの書き方と統計データの取り方/まとめ方(標準偏差等)も出来る様に。
計算問題は語句の暗記と違い、分からない問題は何度見ても分かりません。なぜその答えになるのか、しっかりと公式を理解しましょう。色々な問題をなんとなく解くよりも、ベーシックな問題をしっかりと理解している方が重要です。腹を決めて取り組んで下さい。よく見れば大した計算してないので。
・試験範囲について
見落としがちなのが試験範囲(品質管理検定レベル表)です。必ずチェックしましょう。テキストに書いてある事が全部出るわけではありません。
・マークシートについて
当日はシャーペンのみ持って受験しましたが、完全に失敗でした。
シャーペンだと先が細いのでマークシートを塗りつぶすのに時間がかかり、消そうとしても跡が残ります。尖りすぎていない濃い鉛筆がベストだと思います。
とりあえず一通り解いてからマークシートに記入したのですが、想像以上に塗るのに時間がかかり見直しもろくに出来ませんでした。めっっちゃ焦った。
そんな感じです。
今回の反省も活かして、次は2級を受けようと思ってます。
おわり